要点
- 都立の換算内申(→換算内申とは)では、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定が2倍で数えられる
- 2倍になる分、実技4教科は評定が1段階変わったときの影響が、5教科より大きくなりやすい
- 実技が得意でなくても、提出物・授業態度・観点別評価で評定を上げられる部分がある
- 得意な5教科をさらに伸ばすより、実技4教科を見直す方が効率的な場合がある
- 実技4教科の評定のつけ方には学校差があるため、一般化しすぎず自分の中学の基準を確認する
実技4教科の1段階が重く効く理由
換算内申の計算方法自体は別記事(換算内申とは)で説明していますが、実技4教科は2倍で数えられる仕組みになっています。このため、実技4教科の評定が1段階上がる(あるいは下がる)ことによる換算内申全体への影響は、5教科(国数英理社)の1段階よりも大きくなりやすいという特徴があります。
つまり、9教科の中でどこを伸ばすかを考えるときに、実技4教科は「重みの大きいレバー」になりやすいということです。得意教科をさらに伸ばすのが難しくなってきた段階では、実技4教科の見直しが有効な選択肢になり得ます。
実技4教科で評定を上げるためにできること
- 提出物(作品・レポート・ノートなど)を期限内に、指示された条件を満たして出す
- 授業への参加・態度(取り組み方、グループ活動での様子)を意識する
- 実技の評価だけでなく、知識・理解を問うテストや振り返りの提出も大切にする
- 忘れ物(体操着・道具など)をなくし、授業の基本的なルールを守る
4教科ごとの意識したいポイント
- 音楽
- 実技(歌唱・演奏)だけでなく、鑑賞や知識に関する提出物・小テストも評価対象になりやすい
- 美術
- 完成した作品の出来だけでなく、制作の過程や工夫を記録・説明する提出物が評価されることが多い
- 保健体育
- 実技の得意不得意だけでなく、保健分野のテスト・提出物、授業態度が評定に反映される
- 技術・家庭
- 実習・作品に加えて、レポートや計画書などの提出物が評定を左右しやすい
得意教科を伸ばすこととの比較
すでに高い評定がついている得意教科は、そこからさらに1段階上げるのが難しいことがあります。定期テストの点数がほぼ満点に近い状態からもう一段上げようとすると、ミスを完全になくすなど負担の大きい対策が必要になりがちです。
一方で、これまであまり力を入れていなかった実技4教科は、提出物や授業態度など取り組みやすい部分から改善できる余地が残っている場合があります。テストの点数を上げるより、まず提出物を毎回きちんと出す、授業に積極的に参加するといった行動面から変えるほうが、始めやすいことも多いです。どちらに力を入れるべきかは、今の評定の内訳(5教科・実技4教科それぞれの状況)を見て判断するのがよいでしょう。
実技4教科の評定基準・観点別評価の重み付けは、学校や教員によって運用が異なります。ここで挙げたポイントは一般的な傾向であり、必ず評定が上がることを保証するものではありません。自分の中学での基準は、実技教科の先生に直接確認するのが確実です。