要点
- 内申基準は「3科合計」「5科合計」「9科合計」など、学校ごとに示す科目の範囲が異なる
- 同じ学校でもコース・科(普通科/特進科など)別に基準が分かれている場合がある
- 基準にわずかに届かなくても、英検などの資格や出席状況で加点し、届く場合がある
- 基準を満たすことと、実際に合格することは別の話である
基準の「示され方」が学校ごとに違う
併願優遇とは?(→ 別記事)で触れたとおり、併願優遇は内申が一定基準を満たしていれば優遇して合否を判定する制度です。ここで注意したいのは、その「基準」の示し方が学校によってまったく異なる、という点です。中学3年時の評定について、3科(英・数・国など)の合計で基準を示す学校、5科の合計で示す学校、9科(実技系を含む全教科)の合計で示す学校があり、同じ「内申◯以上」という言い方でも、対象にしている科目の範囲が違えば意味も変わってきます。
換算内申(→ 別記事)の考え方を理解していても、それをどの科目群に当てはめて基準と比べるかは学校の資料を見ないと分かりません。基準を確認するときは、必ず「何を足した数字なのか」まで含めて読む必要があります。
基準を読むときに確認したいポイント
- 対象科目は3科・5科・9科のどれか(あるいは学校独自の組み合わせか)
- 普通科・特進科・コース別など、学科・コースによって基準が分かれていないか
- 英検・漢検・数検などの資格や、生徒会・部活動の実績で加点される制度があるか
- 基準が「学年末の評定」なのか「学年を通じた評価」なのか、対象となる時期
基準を満たすことと合格は別の話
内申基準を満たしていれば合格の可能性は高まりますが、それは「合格を保証する」こととは違います。多くの学校では併願優遇でも当日の一般入試を受験する形が取られており、出欠や態度などを含めて総合的に判定されます。基準を満たしていても、それだけで安心しきってよいわけではない、という点は理解しておく必要があります。
また、基準にわずかに届かない場合でも、学校によっては英検などの資格取得や特定の活動実績を加点対象として、基準に届かせる仕組みを設けているところがあります。この加点の仕組みも学校ごとに条件が異なるため、対象になりそうな場合は個別に確認するとよいでしょう。
基準を確認するときの動き方
内申基準は各校の募集要項に記載されるほか、中学校向けの説明会や個別相談で案内されることも多くあります。中学の担任は、その年度に各校からどのような基準が示されているかを把握していることが多いため、三者面談などの場で確認するのが基本的な進め方です。
基準の対象科目やコース別の分かれ方、加点制度の有無を早い時期に把握しておくと、内申を上げる(→ 別記事)際にどの科目に力を入れるべきかの見通しも立てやすくなります。基準を「知らないまま」進めるのではなく、早めに情報を集めておくことが、併願優遇を有効に活用するための第一歩になります。
当サイトでは学校ページに、公式資料で確認できた併願優遇の内申基準を掲載しています。ただし基準は年度によって変わるため、出願前には必ず各校の募集要項や説明会・個別相談で最新の基準を確認してください。個々の学校の具体的な基準値については、学校ページをご覧ください。