要点
- 安全校は「受かる可能性が高い学校」であって「行ってもよい学校」とは限らない
- 通学時間・学費・校風・進路実績は、第一志望校を選ぶときと同じ基準で見る
- 合格の確度は内申基準・模試の判定・過去の応募状況を組み合わせて見積もる
- 安全校は1校で足りるとは限らず、家庭の状況次第で複数用意することもある
安全校を「受かるから」だけで選ぶとどうなるか
受験校の組み方(→ 別記事)で触れているとおり、安全校はチャレンジ校・実力相応校と組み合わせて受験プラン全体を成り立たせる役割を持っています。ただ、役割上「受かりやすい学校」であることは重要ですが、それだけを基準に決めてしまうと、実際に進学することになった場合に通学時間が長すぎたり、学費が家計の想定を超えたり、校風が本人に合わなかったりして、入学後に苦労するケースがあります。
安全校は「万一そこに進学しても3年間を過ごせる場所」であることが前提です。第一志望校を選ぶときと同じように、学校見学や説明会に足を運び、通学のしやすさや校則・部活動の雰囲気、進路実績などを確認しておくことをおすすめします。学校ページの機能を使えば、通学エリアや大学合格実績もあわせて確認できます。
安全校を選ぶときに見ておきたい点
- 自宅からの通学時間と定期券代(長すぎる通学は3年間続けると負担になりやすい)
- 学費(入学金・授業料・その他諸費用の総額。支援制度を使った場合の実質負担も含めて確認する)
- 校風・行事・部活動の雰囲気(説明会や文化祭で直接見るのが確実)
- 卒業後の進路実績(大学進学中心か、専門学校・就職も多いかなど)
合格の確度をどう見積もるか
安全校として成立させるには、「ほぼ確実に合格が見込める」と言える根拠が必要です。私立の併願優遇・単願推薦であれば、学校が示す内申基準(→ 併願優遇の記事を参照)を満たしているかどうかが目安になります。基準を満たしたうえで、当日の一般入試(併願優遇の場合も多くは形式的に受験します)で大きな失敗をしなければ、合格の可能性は高いと考えられます。
都立を安全校として考える場合は、模試での判定に加えて、その学校の応募状況の推移も参考になります。ただし応募状況は年度によって変わるため、直近1年だけでなく複数年の傾向を見る、あるいは学校ページの倍率の推移機能で確認するとよいでしょう。いずれの場合も、模試の判定や内申はあくまで目安であり、確実に合格を保証するものではない点は踏まえておく必要があります。
安全校は1校で足りるか
安全校が1校あれば受験プランとして最低限は成立しますが、その1校の合格確度に不安が残る場合や、家庭として「進学先の選択肢を複数持っておきたい」という考え方の場合は、安全校を2校用意することもあります。逆に、受験する学校の数が増えるほど、出願・面接・入試当日の日程調整や費用の負担も増えるため、必要以上に増やす必要はありません。
何校を安全校とするかは、本人の合格可能性の見立て、家庭の方針、受験全体の日程の組みやすさによって変わります。中学の担任や塾とも相談しながら、無理のない範囲で決めるのがよいでしょう。
内申基準・応募状況・学費の実額は学校や年度によって異なります。最終的な判断の前に、各校の募集要項や学校説明会で最新の情報を確認してください。