要点
- 学校が発表する大学合格者数の多くは「延べ数」で、1人が複数学部・複数大学に合格すると、その分だけ数字が増える仕組みになっている
- 延べ数だけを見ると、実際に何人が合格したか(実人数)よりも大きな印象になりやすい
- 現役・既卒(浪人)の内訳や、卒業生数に対する割合を合わせて見ると、実態が見えやすくなる
- 指定校推薦や附属校からの内部進学は「一般選抜での実力」とは条件が異なるため、分けて見るとよい
- 単年の数字だけでなく、複数年の傾向で見たほうが、その学校の進学指導の特徴をつかみやすい
実績を見るときの基本用語
- 延べ数
- 1人の生徒が複数の大学・学部に合格した場合、それぞれを1件として数えた合計。学校パンフレットや説明会で示される合格者数の多くはこちらで、実際に合格した人数より大きく出るのが普通
- 実人数
- 実際に合格した生徒の人数。延べ数より小さくなるが、実人数を明示していない学校もあり、その場合は延べ数との差を意識して見る必要がある
- 現役・既卒
- その年に卒業したばかりの生徒(現役)か、過去の卒業生(既卒・浪人)かの区分。現役合格の割合が高いほど、在学中の指導の成果として読みやすい
- 指定校推薦・内部進学
- 学校が持つ推薦枠や、附属関係を使った進学。一般選抜(学力試験)での合格とは条件がまったく異なるため、まとめて数えると学力面の実力を示す指標としては読みにくくなる
割合と複数年で見る
合格者数そのものよりも、卒業生数に対してどのくらいの割合で合格しているかを見ると、学校の規模による差を補正できます。同じ「〇名合格」という表現でも、卒業生が多い大規模校と、少人数の学校とでは意味がまったく変わってきます。全体の人数と合わせて見る習慣をつけておくと、実績の大きさを読み違えにくくなります。
また、大学入試の結果は年によって上下するのが普通です。ある年だけ特定の大学への合格者が多かった、あるいは少なかった、というケースも珍しくありません。可能であれば、1年分の実績だけで判断せず、複数年分の実績を並べて、傾向として安定しているかどうかを確認するのがおすすめです。特定の年だけ大きく数字が伸びている場合は、その年に特有の事情(クラス編成の変化や、少人数の学年など)がないかも合わせて考えてみるとよいでしょう。
実績を読むときのチェックポイント
- 延べ数か実人数か、現役か既卒を含むかが明記されているか
- 指定校推薦・内部進学の合格が、一般選抜の実績と分けて示されているか(分かる範囲で)
- 自分が志望する分野(学部・系統)の合格実績が、希望に近い形で出ているか
- 単年ではなく、複数年でおおむね同じ傾向が続いているか
- 卒業生数と合わせて見たとき、割合として無理のない数字になっているか
- コース・クラスによって実績に差がある場合、自分が進む予定のコースの実績として読めているか
本サイトでの確認のしかた
本サイトの学校ページでは、大学合格実績を現役数を含む形で掲載しています。延べ数と実人数、現役・既卒の内訳が分かる範囲で示していますので、複数の学校を比較する際の出発点として活用してください。数字の見方に迷ったときは、この記事で紹介した用語(延べ数・実人数・現役既卒・指定校推薦)に立ち戻って読み直すと整理しやすくなります。
また、大学から高校を逆引きできる機能も用意しています。志望する大学・学部がすでに決まっている場合は、そこからどの高校が進学実績として候補になりそうかを調べる、という使い方もできます。学校選びの初期段階で候補を広げるヒントとして役立ててください。逆引きで見つけた学校は、実績の年度や条件を確認したうえで、他の視点(校風・通学・偏差値など)とも合わせて検討するのがおすすめです。
大学合格実績の公表方法(延べ数か実人数か、対象年度の範囲、内部進学を含むかなど)は学校ごとに異なり、年度によって集計方法が変わることもあります。正確な数値・条件は必ず各校の公式サイトや学校説明会で確認してください。